カズさん in 日経新聞(2011年3月)
一夜明けた今でもまだ興奮と感動が止まらない。
復興への祈り込めたゴール!届け勇気のカズダンス (スポニチアネックスより)
先週金曜日、3月25日の日経新聞コラム「サッカー人として」でカズさんはこう綴っている。
「水も食べるものもなく、家が流され、大切な人を失った心の痛みは2週間では癒されはしない。そうした人々にサッカーで力を与えられるとは思えない。むしろ逆だ。身を削って必死に生きる方々、命をかけて仕事にあたるみなさんから、僕らが勇気をもらっているのだから」
でも試合後のインタビューで「東北の皆さんにきっと届いたと信じます」とカズさんは言った。
私がどうこう言える立場ではないけれど、きっときっとその通りだと思います。
そして今朝、3月30日(水)の日経新聞スポーツ欄には、こういう記述があった。
「ややもすると重苦しくなる空間に、岡崎のシャープな走りや長友の突進、遠藤の柔らかな知性、中村俊のロングパスが風穴を開ける。スポーツの快楽が満ちていて思わず声が上がる。それは自然な感情の発露であり、スポーツが存在する意味でもある。その声が最大限に達したのがカズ(三浦)の後半の得点だった。日本代表のゴールネットを揺らして、これだけ祝福された選手は後にも先にもいないだろう。
(中略)幾多の試練を乗り越え、今なお挑戦をやめないカズがゴールを決めた瞬間、人間の持つ善意と可能性を信じた人も多かったのではないだろうか」
武智幸徳さんという記者さんの文です。なんという豊かな文章なんだろう。
通勤電車の中で日経新聞を読んで涙が出たのは初めての経験だった。
(訂正:「サッカー人として」を読んで何回か泣いてました・・・)
これに関して私の稚拙なコメントなどは必要ない。
オリンピックやワールドカップが開催されるたび、国民は(サッカーに限らず)日本代表を応援し「ニッポン!ニッポン!」と連呼する。
スポーツほど国民を一つにし感動を与えるものは他にないと私は思う。
昨日の試合で私はまさしく「人間の持つ善意と可能性」を信じた。
ありがとう、カズさん。
ありがとう、サッカー。
がんばろう!ニッポン!
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