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2011年6月30日 (木)

日経の記事から派生して考えたことあれこれ

今日の日経新聞のトップ記事は中小型液晶パネル事業の統合に向け、東芝・ソニー・日立が交渉に入る旨の報道。
これが実現すると現在世界首位のシャープ(14.8%)を抜き20%強の首位連合が誕生するとの事。

この記事を読んで色々なことが頭の中に浮かんだ。

まずはすごいな、と。
中小型液晶パネルとはいわゆるスマホやタブレット型端末の液晶パネルを指すようであるから、間違いなく成長分野。
しかし4~5年ごとに数百億の投資が必要とのこと。
震災やデフレの影響によるこの低収益環境下、成長分野でシェアを奪い主導権を握ることはとてつもなく大きな意味を持つ。
共通の目標を達成するためにライバル同士が手を結ぶということは素晴らしいことだと素直に感激する。

ただ私の場合はそう感じる一方、この手の「垣根を越えた事業」を運営/推進する実務者達は大変だろうな、との思いが先にたつ。
「部門間の垣根を取り払え」「トップダウンからボトムアップ型の経営への転換」「発想の転換を推進せよ」
経営者達は口をそろえてそう発言する。
だけど実際にそれを定義、定量化、分析、実行、定着させる実務者達がいるのである。
彼等は道無き道を歩み、あらゆる分野から攻撃を受ける。
その枝をひとつひとつ丁寧に振り払わなければならないのだ。
それがどんなにタフな仕事なのか・・・私は身をもって知っている。体に染み付いている。

一方、「復興」というわが国が直面している大きな課題。
なぜ政府は、いや、政治家達は遅々とした動きしかできないのかといまさらながら呆れてしまう。
国民不在の主導権争いは結局は権力と金のためでしかない。いったい何をやっているのだろう。
官僚という名の実務者達はそろっているはずだ。
彼等を奮い立たせ、枝葉を切り突き進む武器を与えることのできる真の意味での強いリーダーこそが必要だ。

ラーメン界では様々なコラボが実現しているし、復興支援に向けた義援隊というリーダーシップも生まれた。
なぜか?リーダーと実務者が同一人だからだ。
オーナー=リーダー=実務者というシンプルな図式だからアクションは早い。
時には行き過ぎることもあるだろうし、道を間違えることもあるだろう。
しかし直ぐに修正する寛容さとすばやさを彼等は持っている。
そうやって彼等は生きてきている。事業主なのだから当たり前のことだ。

振り返ってわが社はどうなのか。
完全な縦割り組織である。
民間企業なのだから利益追求が至上命題のはずなのに、それぞれの組織の主義主張により有機的に結合しているとは言いがたい。
もともと低利益体質の業種であることに加え、この状況であるからして利益率は吹けば飛ぶような水準が続いている。
さらに営業本部内でも本部と現場の意思疎通が行われていないのであるから何をかいわんや、である。
それでも自分自身のことを考えれば、3年前までは本部目線でしか物事を考えられなかったのだから、この3年間泥水をすすり続けていることは悪いことばかりではなさそうである。
・・・でも、この経験って何に生きるのかなぁ。
人間の幅が広がったことは確かだけど、これから先のビジネスにこの経験をどう活かせるのだろうか。
まだまだ先が読めない状況だ。

日経のトップ記事から自分の将来のことまで話が飛んでしまったが、色々と考えさせられた本日の通勤電車内だった。

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