#08/45軒/49杯目 清陽軒
ATAGOで今年は打ち上げかと思っていたのだけれど、年末休みで実家(大分)に帰って来て、どうしても行きたい店があった。
それがこの店「清陽軒」。
多分、俺が生まれて初めて食べたラーメン。だからもう40年以上の老舗ということになる。
実際には開店して何年なのかは知らないが・・・
俺のお袋の実家がこのお店の3軒隣で化粧品屋をやっていた。
小さかった俺はお袋に手を引かれて、じーちゃんばーちゃん家によく行っていた。
そしてこの清陽軒のラーメンを出前で食べていた記憶がある。
だから俺の原点はこのラーメンなのだ。
高校生になって初めて自分のお金(お小遣い)で友人と他のラーメン屋に行って、ラーメンを食べたときに「ん?」と感じたことを覚えている。
味噌ラーメンか何かを食べたのだと思うけど、こんな味のラーメンもあるのか?という意味で新鮮だったんだと思う。
それまでインスタントラーメンは食べたことはあっても、ラーメン屋のラーメンと言えば清陽軒の味だったからなあ。うんうん(^o^)
大分の実家に帰る度に、この味を求めてお店に足を向けるものの、なんせ俺が帰省するのはもろお盆か正月。なかなか営業日にめぐり合わないというのが何年か続いていたと思う。
ん?いや?去年は食べたかなあ??それほど記憶も薄い・・・でも味の感触ははっきりと刻まれている。
今日は電話で営業しているのを確認して訪問。
思いっきり楽しみだ(^o^)
お袋と二人、お店の前に立つ。
・・・はっきり言って、小汚い(´ー`)・・・すいません。
でも扉を開けると・・・あああ、あのおかみさんがいらっしゃる。
まずはお袋とおかみさんの立ち話から始まる(´ー`)なんせこの二人は幼馴染みみたいなもんだ。
続いてカウンターで食べている男性が「あれ?○○さん?」とお袋に話しかける。
う~ん、思いっきりローカルだ。
大分とは言え、一応繁華街の片隅なんだけど、いいなあこれ(^o^)
俺も軽く皆さんに会釈して着席。メニューを見る。
ふ~ん。最近の流行に反応していると見え、「赤」と「黒」ラーメンの表示が。
赤は辛めとのことで、多分黒はマー油トッピングなんだろう。
そんなメニューには興味は無い(失礼!)ので「ラーメン」520円也!をお願いする。
ううう(´・ω・`)楽しみだ。
5分ほどでラーメン提供。
ん?もやしって入っていたっけ?まあ、いい。とにかくスープだ。
ああああああ(´ー`)これだよ。
なんというか、豚骨なんだけど、鶏と魚も入っているこのスープ。
博多ラーメンはワイルドさが魅力。でも同じ九州でも、この味は博多ラーメンではない。スープはとても上品な味だ。
そうそうこの味(泣きそう)。
麺は中細のストレート。食感すら懐かしい。
薄切りチャーシューが3枚。これが旨いんだよな。
のりが1枚だけ乗っているのが特徴。昔はこののりに思いっきりコショーがふられていたけど、今はそれは無いようだ。
卵は薄切りがちょこんと乗っている。そうそう、昔のラーメンってこうだったよね。
しかし、520円でこのパフォーマンス。
新橋あたりで店出したら超行列店間違いなしだと思うけど・・・まあ、家賃や人件費考えたら520円では無理だろうけど・・・
旨い旨い・・・お袋は1杯は食べられないから、1.5人前食べてスープ完食(^o^)
はああ~(´・ω・`)
正真正銘、今年の締めくくりはこの1杯。
本当に満足。
いつまでもお元気でこの味を守ってくださいね。
ご馳走様でした。次は半年後?一年後になるかもしれないけれど、必ずお邪魔しますね。
よいお年を!
2008年12月30日大分竹町商店街
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